東方十三星座

(霊夢と魔理沙の会話)

 時は十二月の終わり頃。
 場所は霧雨魔理沙の家。

霊夢 「ねえ魔理沙。この前言っていた東方十二支、グッズにしたら神社で売れないかしら?」
魔理沙「別にかまわないし、売れると思うけど。でも霊夢、そういう事はこっそり
     やるものだぜ。こういう所で大っぴらに言うと誰かに即、先を越されて
     泣きを見ることになるぜ。」
霊夢 「ここってあなたの家じゃない?他に誰かいるの?」
魔理沙「壁になんとかって奴だぜ。」
霊夢 「そうね。でも、売れると思うけどって魔理沙は自分ではやらないのね。」
魔理沙「私は魔法使いだからな。商売人じゃないのだぜ。」
霊夢 「そう?じゃあこっそり作ってこっそり売ることにするわ。」
魔理沙「売るのはこっそりしなくてもいいと思うんだぜ?」
魔理沙「宣伝は大事だと思うんだぜ。」
魔理沙「ちなみに霊夢。どうせグッズを作るんなら十三星座のキャラクターも合わせて
     作ってはどうかだぜ?」
霊夢 「十三星座?神社に星座はちょっと合わないと思うわ。」
魔理沙「そんなこと無いんだぜ。それに神社で売ることにこだわる必要は無いんだぜ。
     霊夢が作って紅魔館で販売するという手もあるんだぜ。
     それに新しい物を販売するのなら他に一つか二つは計画を練るものなんだぜ。」
魔理沙「他に、タロットや花札とかも良いと思うんだぜ。」
霊夢 「ところで、魔理沙。そういうことはこっそりとやるものなんじゃなかったの?」
魔理沙「すまないぜ。」

霊夢 「いいわ、東方キャラに十三星座を当てはめてみるわ。」
魔理沙「何時になく霊夢がやる気だぜ。」
霊夢 「そうよ!グッズにして大儲けするんだもの!やるわよ!」
霊夢 「とりあえず射手座、これは八意 永琳で決まりね。」
魔理沙「いきなり射手座とはびっくりだぜ。」
霊夢 「十三星座で真っ先に思いついたのが射手座で永琳だもの。しょうがないわ。」
魔理沙「射手座が永琳で異論は無いけど順番からいくと牡羊座から始めて欲しいのだぜ。」
霊夢 「そう?」
霊夢 「じゃあ次は牡羊座からね。」
魔理沙「羊?羊・・・未年と同じメリーにするぜ。」
霊夢 「魔理沙、十二支と十三星座で同じキャラを出すなんて聞いていないわ。」
魔理沙「そ、そうか、でも他に羊が思いつかないんだぜ。とりあえず牡羊座はメリーに
     しようぜ。こうしないと先に進まないぜ。」
霊夢 「わかったわ。」
魔理沙「それに干支用と星座用で衣装やポーズを変えると良いと思うんだぜ。」
霊夢 「わかったわ。」
霊夢 「次、雄牛座ね。」
魔理沙「牛・・・けーね?」
霊夢 「魔理沙、また十二支の丑年と同じだわ。二つも同じキャラが出るなんて
     私、びっくりだわ。」
魔理沙「そ、そうか、でも他に牛が思いつかないんだぜ。とりあえず雄牛座は
     上白沢 慧音にしようぜ。こうしないと先に進まないんだぜ。」
霊夢 「むしろ雄牛座は勇儀にしてはどうかしら?」
魔理沙「霊夢、雄牛=パワーがありそう。というイメージで選んだのか?角は一本だし
     苗字は星熊であんまり牛っぽくない。いや、そうでもないか、胸は・・・」
霊夢 「あなたその選考理由だと勇儀や他の人に消されるわよ?」
魔理沙「霊夢をフォローしたつもりなのにそれは無いと思うぜ。」

霊夢 「次、双子座ね。」
魔理沙「あれ東方キャラに双子っていたか?」
魔理沙「姉妹ならいると思うんだが、やっぱり双子なんだろ?」
霊夢 「スカーレット姉妹、秋姉妹、古明地姉妹、どれでもいいわ。」
魔理沙「なんだか乱暴な決め方だぜ。」

霊夢 「次、蟹座ね。」
魔理沙「東方キャラに蟹なんていたのか?」
霊夢 「空なんてどうかしら。」
魔理沙「なんで空なんだぜ?」
霊夢 「手に制御棒つけてて、それが蟹のハサミみたいじゃない?」
魔理沙「ちょっと無理があると思うぜ。そんなこといってたら神奈子のオンバシラだって
     カニの足みたいだぜ?」
霊夢 「魔理沙、すごい発想ね。でもダメよ神奈子は蛇遣い座なんだから。」
魔理沙「ひどいぜ。むしろ神奈子は蛇座だとおもうぜ?」
霊夢 「そうかもしれないわ。」
霊夢 「あら、いるじゃない?頭に蟹つけてる子が。」
魔理沙「そんな磯くさい神様なんていないはずだぜ?それにあれは紅葉なんだぜ。」
霊夢 「あなた、わかってるんじゃない。」

霊夢 「次、獅子座ね。」
霊夢 「しし、ライオンね。」
霊夢 「そんなキャラいたかしら。」
霊夢 「あ、幽香でいいんじゃない?ライオンのタテガミってひまわりに似てるじゃない?」
魔理沙「霊夢、もしかしてダンディライオンのことを言ってるのかだぜ?」
魔理沙「ダンディライオンはタンポポなんだぜ。それにタテガミじゃなくて
     歯{lion(ライオン)de(の)dan(歯)}なんだぜ。」
霊夢 「あらそう?でもライオンのタテガミってひまわりに似てない?」
魔理沙「違うとも、いいずらいものなんだぜ。」

霊夢 「次、乙女座ね。」
魔理沙「霧雨魔理沙だぜ。」
霊夢 「保留ね。」
魔理沙「魔理沙はおとめだぜ?」
霊夢 「保留。」
魔理沙「しょんぼりだぜ。」
霊夢 「私だって乙女だけどな。」

霊夢 「次、天秤座ね。」
魔理沙「これは四季映姫・ヤマザナドゥだぜ。」
霊夢 「そうね、私もそう思うわ。すんなり決まったわね。」
霊夢 「次、蠍座ね。」
魔理沙「さそり、さそり、さ『と』り?」
霊夢 「一文字かえただけじゃない?」
魔理沙「そういうなら、スカーレット・・・」
霊夢 「ニードル?」
霊夢 魔理沙「アンタレス!」

霊夢 「次、射手座ね。」
魔理沙「あれ?蠍座はもう決まったのか?」
霊夢 「決まったわ。」
魔理沙「誰になったかよく覚えていないんだぜ。」
霊夢 「私もよ。ただ毎回、三分の一の確立で決まるわ。」
魔理沙「新しいシステムなのだぜ。」
霊夢 「ちなみに双子座もそのシステムよ。」
魔理沙「びっくりだぜ。」
霊夢 「次、射手座ね。」
霊夢 「これは永琳で決まりね?」
魔理沙「そうだぜ。」

霊夢 「次、山羊座ね。」
霊夢 「山羊座・・・萃香?」
魔理沙「何で萃香なんだぜ?」
霊夢 「角が山羊っぽいじゃない?」
魔理沙「じゃあそれにするぜ。」
霊夢 「次、水瓶座ね。」
霊夢 「水瓶持ってないけど村紗じゃない?」
魔理沙「じゃあそれにするぜ。」
霊夢 「あなた決めるの面倒で、もうどうでもよくなってない?」
魔理沙「そんなことはないんだぜ?」
魔理沙「一瞬キスメが思い浮かんだけどキスメは桶だったぜ。でも、村紗は柄杓と錨だから、
     でも、まあいいぜ。水瓶座は村紗 水蜜だぜ。」

霊夢 「次、魚座ね。」
霊夢 「魚といえば、リュウグウノツカイ、永江 衣玖ね。」
魔理沙「そうだぜ。」

霊夢 「次、蛇遣い座ね。」
霊夢 「さっき蛇座なら神奈子っていってたから、蛇遣いは早苗かしら?」
魔理沙「蛇を遣うというより蛇に遣われているほうじゃないかだぜ?」
霊夢 「あら、じゃあ蛇使い座が空いてしまうわ。」
魔理沙「じゃあ十二星座にしたらいいと思うぜ。」
霊夢 「そうするわ。」

魔理沙「これで全部決まった?」
霊夢 「いいえ乙女座がまだ決まっていないわ。」
魔理沙「霧雨魔理沙でいいと思うんだぜ?」
霊夢 「それなら博麗霊夢でもいいと思うわ。」

霊夢 「そもそも東方キャラには女の子ばっかりなんだから誰にするかでもめるのかは
     目に見えているわね。」
魔理沙「そうだな。こんなことしてると紫が乙女座を狙いそうで怖いぜ。」
霊夢 「永琳だって射手座より乙女座がいいっていいそうね。」
魔理沙「やっぱり乙女には恥じらいと控えめの心が必要だぜ。私はゆずることにするぜ。」
霊夢 「そ、そうね。じゃあ私も乙女座はいいわ。」
魔理沙「じゃあ 私が乙女座ということで。」
霊夢 「どうぞ。」
魔理沙「ありがたいぜ。・・・あっ!」
霊夢 「どうしたの?」
魔理沙「そういえば誕生日から霖之助が乙女座だったのを思い出したぜ。」
霊夢 「・・・聞かなかったことにするわ。」

終わり。


戻る